こんにちは。革靴を調べてみると革でできた『レザーソール』とゴムでできた『ラバーソール』の2種類があることが分かると思います。
『革靴好きはレザーソールを選ぶべき』なんて言う意見もネットでありますが、実は単にレザーソールを選ぶだけではありません。
じゃあ『どっちを選んだらいいの?』と迷っていらっしゃいませんか?
今日は革でできている『レザーソール』、ゴムでできている『ラバーソール』のメリット・デメリットについて書いていきたいと思います。
ではそれぞれにどんな特徴があるのか調べてみたいと思います。
絶対に抑えておきたい レザーソールの種類① 革1枚で作られているシングルソール
レザーソールに主なものに分けて2つあります。まず『シングルソール』と呼ばれるレザーソールがあります。
主にレザーソールといえばこれです。値段が上がれば上がるほどこのシングルソールの靴が増えていきます。
シングルソールは革1枚でできていることからも分かる通りソール自体が薄いので靴自体が上品に仕上がります。
今現在流通している革靴の70パーセントくらいはレザーソールではないかと思います。
これがシングルレザーソールの靴となります。
シングルレザーソールのメリット
- 見た目が良い
- 高級ブランドの革靴はたいていこの仕様となる
- シングルソールを採用している靴はたくさんあるので買う際の選択肢が増える
- ブランドによってはソールに色を塗ってあるものもあり、見えないオシャレができる
- 靴修理をしているお店の選択肢が増える
シングルレザーソールのデメリット
- 手入れが必要で、手入れをめんどくさがるとカビが生える可能性がある
- 歩くたびに衝撃が足に伝わるので、長距離の使用は難しい
- 雨の日などには滑りやすい
- かかとが削れやすい
- 修理するときの値段がラバーソールと比べて高い
シングルソールの特徴はなんといっても革靴の大多数がシングルソールを採用しているという点です。
とくに3万円以上の高い靴になればなるほどこのシングルソールの採用率が上がります。
シングルソールが使われている革靴は見た目がよく、足になじみやすいという特徴があります。
革靴の本場の欧米では梅雨がないためカビの心配が日本と比べて少なかったり、降水量が少ないことからも靴底が濡れてしまう頻度が少ないことが挙げられます。
そういった理由からも海外のドレスシューズではシングルソールが使われています。
また欧米では、アスファルトで舗装された道が日本ほど多くないなどの理由で、靴底の消耗が日本と比べて少ないということも挙げられます。
日本の場合、梅雨があるためレザーソールのカビを気にする必要があることやアスファルトの道が多いので、その分靴底の消耗には気を使う必要があります。
またかかとが削れやすいので、時々は革靴のかかとを確認して削れているようでしたら革靴の修理に出す必要があります。
3つ目のデメリットは修理費がラバーソールと比べて若干高いと言うことが挙げられます。
シングルソールで滑らないための対策
①かかとをゴム(ラバーヒール)に替える
②ハーフソールをはる
シングルソールで滑らないための対策としてはかかとをすべてゴムに変えたり、シングルソールの上からラバーシートのハーフソールを貼ることをオススメします。
かかとをラバーヒールに変える理由としてはかかとをラバーヒールに変えることによってグッと革靴の滑り止めの効力が上がります。
2つ目のハーフソールを貼る理由とは革靴の滑り止めの効果も期待できるだけでなく、革底の消耗を遅らせることができます。
絶対に抑えておきたいレザーソールの種類② 革を積み重ねて作られているダブルソール
次にシングルソールを2枚重ねているレザーソールのことを『ダブルソール』といいます。これはもともとイギリスやスコットランドの湿地帯で歩くために発明されたソールのことです。
リーガルの
シングルソールと比べて分厚くなり少し歩きにくくなりますが非常に頑丈なソールです。
このようにごつい靴になります。
ダブルソールのメリット
- 頑丈で男らしい雰囲気になる
- シングルソールよりも長距離歩くことができる
- レザーソールと同様に修理することが可能
- シングルソールよりも水がしみ込みにくい
ダブルソールのデメリット
- つま先が削れやすいので、その分修理する必要がある
- 雨の日に履いても大丈夫だが、その後は手入れが必要
- シングルソールと同様に滑りやすい
レザーソールを2枚重ねることによってそれまでシングルソールで歩けなかった湿地帯を歩くことができるようになりました。
イギリス人はそれ以外にもアウトドアやハンティングといった用途に使うようになりました。
ダブルソールはイギリス靴だけでなく、アメリカ靴にも使われています。加えて、2枚重ねにすることで長距離歩くことができます。
アメリカでは外回りのセールスマンが好んではく靴となりました。
日本でも同じように60年代にサラリーマンのかたが好んではくようになり、おおきく経済を成長させるきっかけになりました。
これ以外にも『トリプルソール』というシングルソール3枚重ねた仕様の革靴がありますが、一般的な靴からは外れるので除外しました。
人によっては晴れの日にレザーソールの靴を使い、雨の日にはラバーソールの靴を使うという人もいらっしゃいます。
ラバーソールって履き心地は?種類はどんなのがあるの?
ダイナイトソール
ラバーソールといっても様々なソールがありますが、ここではドレスシューズに使われているソールにのみ限定したいと思います。
まずよく使われるのが『ダイナイトソール』というソールです。
ダイナイトソールのメリット
- レザーソールに比べて滑りにくく、耐久力がある
- 手入れする必要性がないので楽
- ラバーソールを扱っている靴修理をするお店にはたいていおいてある
- アスファルトに強いのでたいていの道は大丈夫
ダイナイトソールのデメリット
- 雨の日の濡れたマンホールや道路の集水ますのうえでは滑る
- 意外とラバーソールの中では滑りやすい
- 少々値段が高い
ダイナイトソールといえばラバーソールのなかでも一番メジャーなソールです。たいていこのソールが使われており、一番目にするのが多いソールとなっております。
特徴としてはアスファルトには強いのですが、雨の日の濡れたマンホールやタイルの上だと若干滑りやすいのと少し値段が高いというのが難点です。
しかし扱っている靴メーカーが多く、修理もしやすいソールとなっています
こちらは社会人の革靴の選び方についてまとめた記事です。社会人だけでなく初めて革靴を買う人にもおすすめです。
レザーソールと比べてグリップ力や耐久性が強く、雨の中の使用でも大丈夫なので晴れの日と雨の日とで靴を分ける必要がないことが利点です。
コマンドソール
コマンドソールとは非常にごついラバーソールとなります。グリップ力もあるので登山靴にも使用されていたこともあるラバーソールです。
このようにゴツゴツとしているので、悪路でもガシガシ歩くことができます。
履き始めはダイナイトソールと比べると歩きにくいですがなれると歩きやすくなります。
ただしこのソールを使っている革靴は革靴とこのソールの間に4~5ミリのミッドソールを挟み込んでいることが多く、車の運転はしにくくなります。
そのためこのソールが使われている革靴を履くときには車の運転をするのではなく、歩いたり、アウトドアなどで使用することをオススメします。
この革靴を履いてなんどか1日アウトドアで泊まりに行ったりしていますが、特に問題なく使えています。